参赛文章
日本人になる方法
半年前に私は憧れていた日本に参りました。日本語を五年間ぐらい勉強しているので、留学生活にはすぐに慣れるだろうと思っていました。そして、中国人と日本人は顔立ちや体つきがあまり変わらないので、日本に来たばかりの頃、私はすぐに日本人の中に溶け込みたかったです。
でも、実際に日本人に会うと、すぐにばれてしまいました。例えば、ヨドバシカメラでパソコンを見ていた時、店員さんは私の顔を見ただけで、私が何も言わなくても、すぐに他の中国人店員を呼んできたのです。日本語を話してもいないのに、どうして私が外国人なのか、納得が行きませんでした。
それから、周りの日本人をよく観察しました。確かに違います。まず、この坊主頭は中学生以外はあまり見かけません。そこで、私は日本人のよく着るシャツに帽子を被って変装してみました。もう外見は日本人と一緒だろうと思いましたが、やっぱりダメでした。私は中国人らしい中国人なので、日本人の中に溶け込むのは無理だと思いました。
ある日、自転車に乗っている時、向こうからやってきた自転車とぶつかりそうになりました。私が「すみませんでした」とお詫びを言ったところ、相手も「すみませんでした」と返事しました。私のせいなのにどうして相手も謝るのかと不思議に思いました。なぜなら、中国では謝るのは過ちを認めて責任を取るということだからです。友達に聞いてみたら、「日本ではお互いに謝るのは普通ですよ。日本人はよく相手の立場から考えますから」と言われました。日本語を五年間も勉強しているのに、私はやっぱり中国人の考え方で話していたんです。
人間は言語で物事を考えると言われています。そして自分の考えによって行動しているので、私は外見がいくら日本人に似ていても、中身の考え方がだいぶ違うから、仕草が日本人と違っているのです。それから、私は日本語の使い方から、日本人の考え方を辿るようになりました。
例えば、日本では人にプレゼントを贈る時はよく「つまらないものですが」と言って渡します。もし中国人がそれを聞いたら、「つまらないものなのに、どうして私に贈るのか」と気分を悪くするかもしれません。中国人の場合は、多分「これはあなたのために買ってきたんです」と言って渡します。私はあなたのことを気にしているよと伝えたいからです。でも、日本人の場合はそれよりも、相手の気持ちを大切に考えているから、相手がもらいやすいように、自分が用意したものをつまらないものと言っているのでしょう。人にご馳走するときも「何もないですが」と言って、料理を出します。これも相手が食べやすいように言っているのでしょう。つまり、これは相手に対しての思いやりです。私も相手の立場にたって行動すれば、日本人に近づけるのではないかと思っています。
先日道を歩いていたら、50歳ぐらいの夫婦が私に道を尋ねました。残念ながら、福岡にはまだ詳しくないので、尋ねられた場所を知りませんでした。でも、私に訪ねてくれて、嬉しかったです。私を外国人だと思っていないからです。
このように、私は日本人の考え方から、日本人になる方法を見つけようと思います。私にはもう帽子なんか要りません。