李敏获第9回外国人演讲比赛2等奖

日本でやりたいこと

 日本へ来る前に「日本に行ったら、日本人とコミュニケーションをとって友達になりたい」と考えていました。でも、日本にきて3か月が経った今なら、一番やりたいことは日本人と喧嘩をしたいと思うようになりました。

 みなさんが驚くような考えかもしれませんが、これは私が3カ月日本で生活して思ったことです。今私はアルバイトもしています。バイト先は居酒屋店で、ホールスタッフです。もともとお客さんが多く、仕事が忙しい上に、大きな店だからルールも多いです。少しでもミスしようものなら、めちゃくちゃ怒られるので、みんなピリピリしています。その中で私は「外国人だから少しぐらいミスをしても大目に見てくれるだろう」と思っていました。ある日、飲み放題の宴会が多く、ドリンクの注文が多かったので慌ててしまい、ストローがいらないドリンクにストローをさして出してしまいました。それに気づいた社員の人がみんなの前で私をしかりました。「私はがんばって作っているのに」と怒りを抑えながら不満げな声で返事をしたら、もっとひどく叱られ、「もう帰ってもいいよ」とまで言われました。その時私は悔しいやら恥ずかしいやらの気持ちで泣きたかったです。でも泣いたらもっと軽蔑されるから「認められるまで絶対やめない」と決め、ドリンクを作りなおしました。

 実はその時私は失礼な返事をするつもりはなく、きちんと理由を言うつもりでしたが言えなかったのです。なぜなら「何十種類もドリンクがあるのに、ちょっとミスしても当然だろうという心の中の弁解は私自身さえも説得することができなかったからです。でも人より遅くて迷惑をかけていることは否めません。一か月も働いているのに全部自分の仕事を把握できていないのは自分のいいかげんな態度のせいだということも否めません。自分の方が悪いと思っているから誰に叱られても、言い返すことはできません。怒りを抱いても喧嘩しようとする自信すらありません。

 喧嘩するためには、その相手と同じ高さに立つのが前提で、それが喧嘩の「資格」だと思います。私は決して喧嘩はいいことだとは思いませんが、この礼儀正しく、几帳面で、ルールをきちんと守る日本社会に日本人と同じ高さに立って、喧嘩ができる人間になれるよう私はがんばりたいです。これが私が日本でやりたいことです。